国立アメリカエアフォースミュージアム。XB-70 バルキリー。
今年、4つ目の建物ができたので、野ざらしだった機体も多くが内部に収容されたようで良かったです。
今回楽しみだったのがXB-70 バルキリー。
冷戦時代開発された、マッハ3級の戦略爆撃機です。量産はならず。
以前の展示では多くの機体の間で全体撮影は難しかったので、新しい展示は嬉しいです。
大きいです、スマートです。
エアインテーク。
デルタ翼の上に機体が乗っている様子がよく解かります。
インテーク前のステンシル拡大。
空軍、NASA、開発会社ノース アメリカンからの人材名。
巨大なエンジン6発。複雑なフラッペロンや主翼の下の黒い線はここから主翼が下におり曲がる!のでそのヒンジカバー。
不幸な事故とソ連対空ミサイルの発達により開発中止になりましたが、実物をじっくり見ると、量産したら事故多発だったのでは・・・と思いました。
ちなみに函館に強硬着陸したベレンコ中尉のMIG25(マッハ3級)はB-58やXB-70、A12等アメリカの超音速爆撃機・戦闘機計画に対抗して開発されたそうです。
50年代にこの機体の開発許可が下りるアメリカの技術力の凄まじさと同時に、冷戦時代の狂気を美しい機体から感じることができました。
追記:
XB-70二号機の事故は、空中で編隊飛行中のF104が接触・墜落、その際にXB-70の垂直尾翼を二枚とも薙ぎ払ってしまい墜落に至りました。
現在富士重工業 航空宇宙カンパニーが開発中の「落ちない飛行機技術」、対故障制御技術が実用化されれば、このようなケースでも墜落はしなかったかも・・・とか思いました。
航空宇宙カンパニー、その他の技術開発でも地味に頑張っています。
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