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2019年9月17日 (火)

TC380の本当の凄さ。

とかく380馬力といわれるエンジンパワーが話題のTC380ですが、12000km超えてわかったこと。

”当たり前のことが極めて当たり前にできるようにもの凄い工数が投入されている。”ということ。

特筆項目1:まっすぐ走る。

「当たり前だろう?」といわれるかもしれませんが、私のTC380は本当にまっすぐ走る。

走りながらの修正微舵も最小限、ほとんど手を添えているだけでいい。

高級車100台と比べても一番まっすぐ走るかもしれない、と思えるくらい。

プロ中のプロが集まって組み上げ直し、現車での実走行試験までやってバラツキをミニマムに追い込んだ車。

50台全部のエンジン制御プログラムは異なります。これも実走行でデータをとってそれをもとに制御マップを変更、またエンジン制御のプロ中のプロが現車確認・・・。

ここまでやっている車が、世界中で何台あるか。

 

特筆項目2:油圧パワーステアリングのフィーリング、タイヤ接地感が最高。

VAB WRX STI系には19インチは過剰、とはっきり言えてしまう。

18インチとダンロップスポーツMAXXの組み合わせは、ステアリングを右に180度、左に180度切る範囲なら極めてリニア。

ひっかかりが何もない。

”これぞ油圧の醍醐味!”という感じです。このフィールだけでこの車を買った価値はある。

機械的拘束を解いたDCCDのためもあるとは思いますが、タイヤのトレッドがしっかり接地。

その結果アンダーステアも極めて軽微で飛ばしてもタイヤのショルダー部までこじれることがほとんどない。

Tc380hg

12000km走ってもフロントタイヤのヒゲ(スピューというそうです。)がしっかり残っている。

エコランやっているわけでなく、380馬力を時に開放していたりしてもこの状態。

TC380は本当にタイヤの性能をフルに生かせる車になっている。

 

特記項目3:ブレーキ。

標準のフロント対向6ポット、リア対向2ポットのブレーキ。

これはTC380の特別仕様でなくて、現行VAB WRX STIの標準仕様。

このノーマルブレーキのフィーリングが最高。

Tc380fbrk

私が思う大きな理由はブレーキパッド。すぐ真っ黒になります。

その代わり、右足でのブレーキコントロールが極めて容易、かつ本当に気持ちいい。

制動フィーリングを重視した多分寿命も短い、量産車メーカーとは思えない英断。

これを標準のWRX STIに採用したスバルはやはり凄い会社だと思います。

 

12000kmを後にして、富士スバル・アライモータースポーツ謹製、50台限定のTC380は、世界的に見ても極めて優れたコンプリートカーであると断言できます。

 

 

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コメント

STELLA55さん、おはようございます。

TC380、素晴らしいですね。

先日の「にわかちょっとだけルーレット族」で感じたのは、スバルのクルマは本当に基本性能が高いんだなということです。

普段は買い物に行って時々高速で遠出してというぐらいならそんなにこだわらなくてもいいのにいろんなところにこだわっている。

ご投稿を拝見していますとTC380はWRX STiの基本構造はそのままで一台一台職人さんレベルの方が最適化して出来上がったおクルマですね。

ノーマルの基本構造がしっかりしていなければエンジン、サスペンション、ミッションなどのいろんな部品を開発して交換してさらにはボディの高剛性化なども行わねばTC380のようなクルマは生まれないんだろうと思います。

こういうスバルのクルマづくりの姿勢はわかる人は分かっているんだろうなと思います。

昨日ちょっと計算して出てきた興味深いデータがあります。
トヨタ、スバル、日産の販売一台当たりの営業利益です。

2018年度通期では、

トヨタ:274,000円/台
スバル: 195,000円/台
日産: 57,700円/台

2019年4月から6月では、

トヨタ:322,000円/台
スバル: 350,000円/台
日産: 1,300円/台

2019の1Qのスバルはおそらくアセントとフォレスターが大きく寄与していると思いますが、いずれにしても2018通期で日産の三倍強というのは如何に値引きをせず、販売奨励金も少なくても売れているのかということであろうと思います。

トヨタとスバルはラインナップにも大きな違いがあり、トヨタには利幅の大きいレクサスがあるのにその利益に肉薄しているスバルの商品力は多くのオーナーに認められているんだろうとこの数字を見ていて思いました。

日産の異常な数字は商品力の弱さが危機的である証左に他ならないと思います。

スバルは経営指標から見てもその商品力の素晴らしさがわかるなあと思った次第です。

MABEさん

良く考えてみると、ミッション一つをとってもディーラー保証付きでこの馬力・トルクの車を出せてしまうというのは普通では考えられないと改めて感心します。

スバル、吉永社長時代に選択と集中を極めた成果でしょうか。
これだけ業績を上げても、常に危機感をお持ちの経営陣は素晴らしいです。

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