新型レヴォーグの秘密。電動ブレーキ倍力装置。
私、ブレーキオタクです(汗)保有する2Lターボ3台のフロントは6pot。
ブレーキオタクの私が新型レヴォーグのブレーキには文句のつけようがありません。
レヴォーグTC touringの6potフロントブレーキはTC touring専用チューンで、ローターとブレーキパッドのクリアランスを引き摺る直前まで詰めたスペシャル仕様。そのブレーキフィーリングはサーキット用ブレーキパッドのS207やTC380に全く劣らない。
新型レヴォーグのノーマルブレーキはそれに近いフィーリングか100kmくらいまでならより以上のフィーリングを持っています。量産車でこれは結構凄い。
これは新型レヴォーグのエンジンベイ。
アルミ色のインタークーラーの左が電動ブレーキ倍力装置です。
黄色いキャップはブレーキオイルのリザーバー。
その下のアルミの棒?はブレーキマスターシリンダー。
その奥の黒い円盤状のものがブレーキ電動ブースター。
これはTC touringのエンジンベイでインタークーラーの左がブレーキ倍力装置。
こちらはTC touringのマスターバックで、オイルリザーバーとマスターシリンダーはまあ同じですが、奥の黒くて丸いのはエンジンの吸気圧によって負圧を作り、ブレーキを踏むと大気圧との差によってブレーキ踏力を増してくれます。この機構はもう何十年も変わっていません。
エンジンの吸気圧を利用しますので走行中もしエンジンが停止してしまったら1~2回ブレーキを踏めば負圧がなくなって踏力増加は望めません。また多少の反応遅れも機構上否めません。
それが新型レボーグのようにマスターバックの機能が電動化されればモーター出力にもよりますが素早い応答性と高い精度のコントロールができます。このシステムにより新型レヴォーグのブレーキ制御は高度化され、私が唸るほどのフィーリングとなっているのでしょう。
プロがハードウエアでチューニングした高価な専用ブレーキのフィーリングが、電動化によりハードが耐えられる範囲ならプログラミングで得られてしまう。
新型レヴォーグを実際に乗ってみて、”車の電子化”の可能性を実感できました。
アクセルワイヤー→アクセルバイワイヤー。
油圧パワーステアリング→電動パワーステアリング。
負圧ブレーキブースター→電動ブレーキブースター。
エンジン車大好きな私ですが、実際に車の電子制御化の凄さを新型レヴォーグの電動ブレーキシステムは実感させてくれました。
核融合発電でも実用化したら極寒冷地以外の電力インフラが整っている地域では電動車が完全に主流になると思いました。
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STELLA55さん
ブレーキオタク!ブレーキに造詣が深く様々知識をお持ちで大変勉強になります。6Pのガチっとしたタッチ。僕は若い頃に鳴き系のパッドをワザと入れていました(汗)
しかし、ブレーキブースターも電動なのですね!電動パワステもそうですが、ENG本体に負荷をかけないためでしょうか?結果的に燃費改善。話題それて恐縮ですが、HV車はACコンプレッサーも電動になっていますね。この時期はヒーターを使うもので熱源がENGの冷却水のため、必然的にENGの立ち上がり頻度が増え燃費が悪化します。
純ENG車で電動ブレーキブースター!STELLA55さんがおっしゃるので相当良く出来ているのだと思います。
純ENG車で電動ACコンプレッサーは電池容量の問題で厳しいかも知れませんがクリアしたらレスポンスかなりよくなりそうです。
投稿: HAZ | 2020年12月 9日 (水) 18時06分
HAZさん
電動コンプレッサーは本当にうらやましいです。
夏のアイドリング禁止の場所で車内待機した時、「トヨタのHVは天国じゃ。」と思いました。
電動ブレーキブースターはアイサイトXの重要な構成要素と聞いたことがあります。細かいブレーキ制御が必須だとのこと。
鳴き系のパッド!やるなぁ・・・。
投稿: STELLA55 | 2020年12月13日 (日) 23時07分