備忘:エネルギーミックス。
子供のころ、石油はあと30年と言われていました。
だから夢のエネルギー原子力を推進すると。
30年後、石油はあと30年と言われていました。
太陽光や地熱・風力等自然エネルギーを推進すると。世界初のハイブリッド車がトヨタから発売されました。
そして現在、いつの間にか石油はあと30年と誰も言わなくなりました。
しかし「地球温暖化」というキーワードでサステナブルエネルギー(再生可能なエネルギー)を推進すると。
なんだかなぁ、「石油枯渇」を誰かが大きな声で叫ぶたびに世界が誰かの意思で変わる気がします。
先進国ではフランスを除き、原子力発電(核分裂による)は事実上新設できなくなりました。
中国では今後100~150基の原子力発電所を作っていくようです。
パリ協定などで先進国では石炭火力発電所の新設が難しくなってきました。
日本の先進的環境負荷の少ない石炭火力発電所も先行きが見えなくなりました。
パリ協定に関係ない中国では今も昔ながらの石炭火力発電所が作られているようです。
ということで、サステナブルなエネルギー(太陽電池パネル、電池、風力発電機)で世界制覇をする可能性があるのは中国です。
アメリカにも巨大な風力発電施設がありますが、最近ではほとんどが中国製。
アメリカ(世界中の?)の太陽光パネルは中国製、日本ではパナソニックがパネル生産から撤退。
原子力発電、石炭火力発電でも作っていれば自然と技術力は上がるので中国が世界制覇をする可能性があります。
こう書き出してみると、日本が「水素社会」と言っている意味が見えてきたような気がします。
対抗できるのが水素関係の技術しかないということかもしれません。
水素高圧タンクとかMCHとか水素運搬船とかいろいろなチャレンジも始まっています。
しかし今ならぎりぎり国内に残っている原子力発電や石炭火力発電の技術は日本国内に残し大切に育てていくべき技術だと思います。
澁澤栄一さんなど偉大な先人が作り上げてくれたこれだけの産業国家は個別のエネルギー戦略が必要です。
小さな声かもしれませんが情報収集・分析を続けながら自分の考えを伝える努力をしていこうと思っています。
写真はインディアナ州のウインドファームと2010 Outback 2.5i Limited。
« 日曜、夜。 | トップページ | Bird's eye view. »
STELLA55さん
ありがとうございます。おっしゃるとおりです。澁澤先生はじめ、幕末から昭和初頭の激動の時代に舵取りをした先人の思い…今日仕事での移動中、郡山から福島経由仙台への戻り母成峠を越えました。途中戊辰戦役の慰霊碑の前にさしかかり、吹雪の中クルマを止め黙祷致しました。何故か引き寄せられました。中国にここまで力をつけさせたのは我々かも知れません。この戦いの後に近代国家の歩みを切り開いた先人達のバイタリティを感じ取りGreat Japan Again!でしょうか。何度か申し上げたとおり創業から100年以上の企業が山ほどある日本。最近お利口さんすぎやしないか?まだまだそんなもんじゃないだろ?
反撃です!
投稿: HAZ | 2021年2月 8日 (月) 20時26分
HAZさん
吹雪の中、母成峠の慰霊碑・・・。
HAZさんの姿が頭に浮かぶようです。
カーボンオフセット関連の技術も磨きながら、既存技術の育成も図るべきだし、日本はそれができると思います。
生物は多様性が大切だと聞いていますし、エネルギーも同じだと思います。
日本は確固たる信念をもって多様性を維持すべきです。
全開バリバリで行きましょう!
投稿: STELLA55 | 2021年2月 9日 (火) 17時49分